更新日令和4(2022)年5月12日

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vol.11 自分らしくあるためにライフプランを持とう

「べべちゃんが手足口病になったから仕事&保育園休んでるの」
「感染性胃腸炎になったから、今週は保育園いかないから」

最近のママ(娘)からの連絡は、べべちゃん(孫)の体調不良の話が多い。

べべちゃんは子育てあるあるの例にもれず、保育園に通うようになってから、いろいろな病気を経験している。

 

〈人類はずーっと昔から、ウイルスや菌との戦い&共生を模索し続けているのだ〉

と、ばあばは思う。

 

しかし、ママたちはそれどころではない。
若かりし日のばあばたち同様、ママ・パパは有休のやりくりに苦心している。

ばあば・じいじの「備え」と「応援」

家族の中で保育園から一番近い場所で働くばあばは、時々べべちゃんのお迎え係を担当している。
あるお迎え当番の日、職場にいるばあばの携帯に、ママからSOSの連絡が入った。

「保育園から発熱の連絡が入ったの。もし可能なら早めにお迎えに行って、そのまま小児科に行ってもらえないかな」

発熱となると、コロナ下ではちょっと緊張が走る。
ばあばは感染症対策をとりつつ、保育園にかけつけた。

 

保育園に着くと、担任の先生が玄関先で対応してくれた。

「今日は、別のお部屋で過ごしてます。連れてくるので玄関でお待ちくださいね」

抱っこされて来たべべちゃんは、思いのほか元気そうだ。

 

保育園からクリニックに向おうとしてばあばは、ふと気づく。

 

〈しくじったぁ〉

 

ばあばは、べべちゃんの保険証を持っていない…。

 

子育てを応援しているばあば・じいじ1年生の皆さまには、孫の保険証のコピーを預かっておくことをオススメします…。

ばあば、かかりつけ医に行く

保険証を持っていないばあばは、やむを得ず、そのままべべちゃんのかかりつけクリニックに向かった。

保険証も、診察券もない。

あるのは急遽購入したベビー用の使い捨てマスクだけ。

 

クリニックに事情を伝えると、受診に応じてくれることに。

持つべきはかかりつけ医だなぁ。

 

待合室には、いろいろな体調の親子がいる。

念のため用意したベビー用マスクを見つめるばあば。

ベビー用マスクは、呼吸が苦しくならないように立体的な造りになっている。

 

「マスクしてみようね」

その場でべべちゃんにそっとマスクをつけてみる…。

が、とても気に入らなかったようで、瞬時に片手でマスクを外して床めがけてポイと投げ捨てられてしまった。

 

「あぁ~!…やっぱりイヤだよね~」

ばあばの対策は幻に終わった。

マスクのパッケージには、おすまし顔でマスクを着けている赤ちゃんの写真がプリントされているが、そうはいかないよね~。

 

診察の結果、べべちゃんは風邪であることが判明したが、コロナ下での保育園や病院、ママ・パパの苦労を垣間見た出来事だった。

共有って大事だね

クリニックの帰り道、年休をとることがちょっと心苦しいばあばは、ふと思う。

〈祖父母にも、育児応援休暇とかあったらいいのになぁ〉

 

退職後に孫が誕生する場合も多いため、ばあばの思いはマイノリティなのかも。

でも、ママやパパがライフラインに関わる夜勤もあるような仕事についている家庭もある中、急な年休は悩ましいときもあるのではと想像する。

 

ま、とりあえず、常日頃から職場に家庭の状況を共有しておこうっと。

ライフプランを持ちたいね

共有といえば、ママに時々伝えていることがある。

それは、長い人生をどう歩んでいくか、
ママ・パパには、ざっくりとライフプランを持っていてほしい
ということ。

 

自立した大人に口うるさく言うことではないけど、
女性には更年期というライフステージが控えているのだ。

その時期に子どもの受験や就活が重なったり、仕事で責任ある立ち位置になっている場合があったり、意外とシンドイかもしれない。

 

月並みだけど、「人生、山アリ谷アリ」なのだ。

難しいとは思うけど、この先の人生にある山と谷を、できるだけなだらかにできればと思う。

 

若い時期の生活で優先したいことだけでなく、この先のライフステージを考慮して、

いつ頃子どもがほしいか、
ほしい場合はいつ頃までに子育てを終えたいか、
住まいをどうしようか、
もし購入するならローンを終えたい時期から逆算するといつがよいタイミングなのか等々、

イメージを夫婦で共有しておいてほしいなぁと、ばあばは願うのだ。

 

でも、子どもは計画通りに授かるものではないし、経済活動や日常生活も不測の事態が起こりがちだ。

だからライフプランは、いつでも変更OKということにしておくことも大切かも。

 

実際、ばあばや、ばあばの友人たちは、
若いころの自分の選択の基、不測の事態もあいまって、多様な状況にある。

仕事と子ども夫婦の子育てサポートを模索中の人、
更年期と子育ての両立に苦労している人、
シングルライフだが親の介護と仕事の両立を試み中の人、
DINKs(Double Incomo No Kids)だったが、夫の転勤により再就活となった人…。

私たちベテラン女子(?)は、それぞれ異なるライフステージに立っている。

それぞれのライフプラン

ある日、我が家に遊びに来たママとパパから、驚きの報告があった。

 

「報告があるんだけど…」

「実は、二人目を授かったの」

 

「えー!おめでとう‼」

 

ばあば・じいじが予想していなかったうれしいニュースだった。

大人がワイワイと騒いでいる様子を見て、べべちゃんも

「ね~」と会話に参加する。

 

勝手に子ども夫婦をいろいろ心配しているけど、どうやら二人は、自分たちのなりのライフプランを持っているようだ。

 

そうなると、心配すべきは自分たちの方だ。

ウソかマコトか、人生100年時代らしい。

ライフプランを持つべきはむしろ、ばあば・じいじの方…?

 

いくつになっても自分らしく生きるためには戦略がいるのだ…

と思うばあばだった。

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