トップ > 子育て・教育 > こどもをはぐくむ柏市子育てサイト はぐはぐ柏 > お楽しみコーナー > 保育士ママあかねさんの絵本のおはなし > vol.1 うちの子絵本に興味ないんだけど…のおはなしと夏の絵本紹介
更新日令和5(2023)年6月8日
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はじめまして!
絵本×わらべうた×ベビーキッズマッサージ を愛情表現にした子育てを提案する「hoobaru」を主宰しています、つじなか あかねです!
私は、大学で絵本文化学を専攻し、福音館書店元編集者の方から絵本を学んでから、絵本の沼にはまりました。
大学時代から集めた絵本は、今では1300冊を超え!
プチ図書館と化した自宅で8歳と5歳の兄弟を育てています。
このブログでは絵本に関する質問にお答えする「あかねさんに絵本のこと聞いてみよう!」と、季節の絵本を年齢別に紹介する「季節の絵本紹介」の2本立てで配信していきます!!
よく笑い、よく泣き、よく怒り、よく動く、嵐のような息子たちに振り回される毎日の中、何度絵本に助けられたことか…その経験を活かして「絵本のある子育て」を発信していきます。
このブログを通じて、「絵本のある子育て」を楽しむきっかけになればうれしいです。
Answer:
保育士として、またhoobaruとして様々な子どもと関わってきましたが、絵本が嫌いな子どもに会ったことがありません。お子さんも絵本のおもしろさにまだ気づけていないだけなのかもしれません。
まずは、絵本のおもしろさを感じられる環境を作ってあげてほしいと思います。
我が家では、リビングに置いています。できれば表紙が見えるように配置して、目につきやすいようにしてあげるのがおすすめです。
子どもは“視覚優位“!
目に入る情報に心が向く生き物です。
破かれたり、舐められたりするのを避けるために、子どもの手の届かない場所においていませんか?
そうすると、子どもの中で絵本が身近なものではなくなってしまいます。子どもは触って、舐めて、物と友達になっていきます。ぜひ、絵本と友達にさせてあげましょう。
とはいえ、絵本は安いものではないので、破かれてしまうのは悲しいですよね。我が家は手の届く位置には舐めてもOKな絵本を用意して並べていました。
分厚いボール紙でできているボードブックタイプの絵本は、ちょっとやそっとでは破けないのでオススメです。
ボードブック絵本は厚い板紙に印刷された絵本です
また福音館書店から出版されている月刊絵本「0.1.2えほん」は、とても素敵な作品がたくさん!
しかもボードブックタイプ!!我が家は「0.1.2えほん」を10冊ほど並べていました。
絵本を読んでる途中で子どもがどこかへ行ってしまうと「絵本がつまらないのかな?」と思ってしまうかもしれませんが、他にも興味の向くことがいっぱいあるだけ!いろんなことに関心を持つことはとても素敵なことなので「絵本読んでる途中だから最後まで聞きなさい」なんて思わず、興味の向くままに見守ってあげてほしいと思います。
でもね、子どもって聞いていないようでおはなしを聞いているんですよ。
私は、子どもが絵本から離れても勝手に読み続けるようにしています。そうすると、またフラっと隣に戻ってきたりします。
絵本が嫌いな子どもなんていない!というのが私の持論です。
ぜひ、絵本の世界の楽しさに気づけるその日まで、環境を整えて気長に読み続けてください。
絵本を読んで笑ったり声を上げたりといった目に見える反応がないからといって、「楽しめていない」わけではありません。たとえ何の反応が無くても心は動いていますから、目に見えるものに一喜一憂するのではなく、目に見えないものを大切に、想いを馳せられるといいなと思います。
今回は、あかねさんオススメの“夏の絵本”を年齢別にご紹介していきます!
『かにこちゃん』
きしだえりこ/作 ほりうちせいいち/絵(くもん出版)
夏と言えば海!
海で暮らすかにこちゃんの一日がシンプルに描かれています。
赤ちゃんが好きなオノマトペが沢山出てくるので耳が喜びます♪
『トマトさん』
田中清代/作(福音館書店)
インパクト大の表紙に驚かれるかと思いますが、だまされた!と思って読んでみてほしい大好きな絵本です。
夏の暑さと水の気持ちよさが肌感覚で伝わってくる絵力があります。ぜひ体感してみて下さい。
『なつのいちにち』
はたこうしろう/作(偕成社)
肌が痛いほどの暑さ、汗臭いにおい、セミの声…夏を五感で感じられる絵本です。
文章は少ないですが、夏の風景が壮大に描かれていて、いつ読んでも感動します。うちの息子たちは虫取り少年なので、そこも主人公と重なります♪
『ウエズレーの国』
ポール・フライシュマン/作 ケビン・ホークス/絵 千葉茂樹/訳(あすなろ書房)
ウエズレーの夏休みを描いた絵本です。《「好き」を大切にすること》《自分らしくあること》の素晴らしさが描かれています。ウエズレーが毎日を夢中で生きる姿が、読んでいてとても気持ちいい作品です。
物語を読むおもしろさを味合わせてあげるのに、ぴったりの絵本だと思います。
次回は、「秋の絵本」をご紹介いたします!お楽しみに!!
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