更新日令和6(2024)年2月14日

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令和5年度第2回柏市都市計画審議会会議録

1 開催日時

令和5年11月16日(木曜日)午前9時30分から11時30分まで

2 開催場所

柏市中央公民館 4階 第2、第3集会室

3 出席者

(委員)

伊原委員、小澤委員、籠委員、瀬田委員、出口委員、広田委員、坂巻委員、橋口委員、山田委員、挽地委員、増井委員、眞崎委員

(事務局)

染谷都市部長、小川都市部理事、長妻都市部次長兼都市計画課長、平久都市部次長兼建築指導課長、沢都市部次長兼宅地課長、中村都市部技監、柳本北部整備課長

4 議案

  • 議案第1号 柏都市計画用途地域の変更について
  • 議案第2号 柏都市計画地区計画(柏北部中央・南地区)の変更について
  • 議案第3号 柏都市計画生産緑地地区の変更について
  • 調査審議   柏市都市計画マスタープランの一部改定について

5 議事(要旨)

  • 議案第1号から第3号について、審議の結果、全て原案どおり可決された。
  • 調査審議については、次回の諮問に向けて改定内容の審議を行った。

6 主な質疑応答

議案第1号、第2号については、柏北部中央地区一体型特定土地区画整理事業に関連することから、一括して説明及び審議を行った。

議案第1号 柏都市計画用途地域の変更について
議案第2号 柏都市計画地区計画(柏北部中央・南地区)の変更について

  • 広田委員
    縦覧について、意見がなかったとのことですが、広報はどのように行ったのですか。
     
  • 事務局
    縦覧については、柏市の広報誌「広報かしわ」とホームページにて周知しています。
     
  • 山田委員
    工業地域に指定される場所について、工業用水を引くようなインフラ整備は行うのでしょうか。
     
  • 事務局
    対象地は、千葉県施行の土地区画整理事業の中で、道路・上水道・下水道等のインフラ整備を行っているエリアになります。ご質問いただきました工業用水を引くのかにつきましては、市の上水を整備することになっています。
     
  • 眞崎委員
    土地利用の方針(14ページ)について、「良好な都市環境の形成を図る」、「敷地内に積極的な緑化に努める」とありますが、具体的に緑化に努める方法について、お聞かせください。
     
  • 事務局
    規模が大きな敷地については、区画形質の変更等、土地の造成を行う場合、開発行為に該当します。その際、道路に接する部分に対して10分の6以上の長さについては緑化を図る、また、その敷地に対して10%以上の緑化を進めていくことになります。
     
  • 眞崎委員
    ありがとうございます。具体的な例があるのか気になり質問しました。東京の方で問題になっていますが、緑化がかけ声だけでなく、本当に積極的にやっているのか、お聞かせください。
     
  • 事務局
    緑化について、一定規模以上の開発行為については、一定の量の緑化に努める、ということで、柏市全域で緑化の指導を実施しているところです。実際の事例でいえば、マンションを造る際は、緑化について努めています。
     
  • 伊原委員
    この土地は第一種低層住居専用地域で、住宅しか建てられない規制の厳しいところでした。そこが工業地域に指定されるということで、所有者等から要望があったのでしょうか。また、所有者の了解は取れているのでしょうか。固定資産税や資産価値も変わってくると思います。いかがでしょうか。
     
  • 事務局
    対象地は南側に広がっている工業地域と、一団の土地として工業用途に変更するべきということで、今回、第一種低層住居専用地域から工業地域へ用途変更を図るものになります。北側の部分は、将来的に道路附帯地となり、道路の一部になる予定です。所有権については柏市になります。
     
  • 出口会長
    こちらは暫定用途として、第一種低層住居専用地域だったということですか。
     
  • 事務局
    はい。暫定用途として第一種低層住居専用地域としていたところを今回、本用途の工業地域へ変更するものになります。
     
  • 伊原委員
    そうすると将来、柏市が売却を行ったりということも考えているのでしょうか。また、これは公開ということなので、不動産協会へ情報を共有してもよろしいでしょうか。
     
  • 事務局
    まず売却についてですが、区画整理制度では事業が終わり、最終的な換地処分後に土地が市へ帰属されます。市の所有地になるのはしばらく先になるかと思います。基本的には、道路用地として将来的に考えていますので、市のほうで売却は考えてはおりません。情報については、宅地として売却見込みがないので、広めていただくものではないかと思います。
     
  • 坂巻委員
    先ほど他の委員からご質問がありましたが、14ページの下、「敷地内の積極的な緑化」とありますが、具体的にはどういう形での緑化を考えているのですか。
     
  • 事務局
    使ってはいけない樹種等もありますが、基本的には施工者からこういう緑化で努めたい、というような提案をいただき、面積に応じて一定の緑化に努めてもらいます。敷地で緑地面積を取っていただく中で、低木や高木等の樹種を植えていただく形になります。また、接道に対して6割の視認性があるような形で緑化に努めてください、というような指導も併せて行っているところです。
     
  • 坂巻委員
    ありがとうございます。例えば、芝生も可能ということでしょうか。芝生を駐車場に利用するといったことも可能なのでしょうか。
     
  • 事務局
    芝生も認められます。例えばブロックの中に芝生を植える緑化ブロックについても、緑化面積から減ずる部分もありますが、基本的には芝生の部分を駐車場に使うことは、問題ありません。
     
  • 出口会長
    他にご質問等ございませんようでしたら、採決に入らせていただきたいと思います。それでは、議案第1号「柏都市計画用途地域の変更」について、ご異議等ございませんでしょうか。
     
  • 各委員
    異議なし。
     
  • 出口会長
    ありがとうございます。それでは、議案第1号については原案のとおり可決されました。
    続きまして、議案第2号「柏都市計画地区計画(柏北部中央・南地区)の変更」については、異議等ございませんでしょうか。
     
  • 各委員
    異議なし。
     
  • 出口会長
    ありがとうございます。それでは、議案第2号についても、原案のとおり可決されました。

議案第3号 柏都市計画生産緑地地区の変更について

  • 広田委員
    基本的なことなのですが、こちらは生産緑地になることは望ましいことだと考えていますが、市街化調整区域から市街化区域に変更になったことによる追加、という認識でよろしいでしょうか。
     
  • 事務局
    こちらの生産緑地が位置しているのは高田の一帯ですが、もともと市街化区域です。こちらは、所有地の先代の親御様が亡くなられて、次の世代として農業を行われる方が生産緑地として指定を受けたい、といった経緯で新規指定の申請を上げてこられたものになります。
     
  • 広田委員
    もともとは農地だった、ということですね。
     
  • 事務局
    農地で存在していたものです。
     
  • 出口会長
    確認ありがとうございます。他に何かご質問等ございませんようでしたら採決に移りたいと思います。
    それでは、議案第3号「柏都市計画生産緑地地区の変更」について、ご異議等ございませんでしょうか。
     
  • 各委員
    異議なし。
     
  • 出口会長
    ありがとうございます。それでは、議案第3号について、原案のとおり可決されました。

調査審議   柏市都市計画マスタープランの一部改定について

  • 瀬田委員
    人口推計の更新について、ありがとうございます。理解が深まりましたし、日本にしては珍しくピークも遅くなり、3万人弱ほど増えるということで、活気が出てくるのかなと思います。他方で、人口が一時的にでも増えるということは、それに対応したインフラや公共サービスが一時期、必要になります。しかし長期的に見ると人口が減少していく中で、市として都市計画マスタープラン、あるいは他の政策も含めて、インフラの整備も進めていくのか、あるいは、このピークには関係なく、長期的な人口減少に対応していくのかお聞かせください。
     
  • 事務局
    今後、大字町丁目別に人口の動態を見てまいりますので、もっと具体的なご説明ができるかと考えていますが、現在の状況を申し上げますと、あくまでも既成市街地で住宅の建っているところの変化はあまり多くありません。北部の区画整理を行っているエリアでは、新たに住まわれる方が多くなってきていますので、人口増に起因している柏北部、つくばエクスプレス沿線ではインフラを区画整理事業の中で整備していきます。
     
  • 伊原委員
    人口推計について、こちらは柏市に流入してくる人口を加味したものなのか、または自然増・出生数も加味したものなのか、お聞かせください。
     
  • 事務局
    人口については、ご質問のありました市外から転入される方、市外へ転出される方、両方の要因が一つとしてあります。人口推計の中で、転入超過と言われていますので、人口増加が予測されています。もう一つの要因として、出生と死亡の自然動態につきましては、出生率が大分落ち込んでいきます。亡くなられる方が少し多いため、自然動態で見る人口は減少していくことが見込まれます。自然動態と社会動態の全てを見込んだ中で、柏市の人口は当面の間、増えていくという予測が今回の推計で出ているという状況になります。
     
  • 伊原委員
    ありがとうございます。こちらは令和2年の推計ということで、コロナ前のことかなと思いますが、最近は、保育園や幼稚園の入園される方は大体半分くらいということを聞くので、そういったところも加味されたものを次回は期待したいと思います。
     
  • 事務局
    こちらは、令和2年の国勢調査を基に推計を行ったものになっています。コロナによる影響につきましても、今回は指標として見込んだ推計となっています。また、大字町丁目別で地域ごとの推計ができましたら、改めてその地域ごとの特性等も踏まえてご案内できればと考えております。
     
  • 出口会長
    こちらは、5年ごとに実施される国勢調査を基準にして行っていますので、次の基準は令和7年になるということで、よろしいでしょうか。
     
  • 事務局
    はい。
     
  • 山田委員
    農業地域の問題は、先ほど解説もありましたが、これからの柏市全体の緑や市街化調整区域の状態は、農業振興・後継者の問題等、様々な問題が緑や農地を守ったりするところに影響があると思います。現実に農業者の後継者というのは、国の補助金が打ち切りになってしまった場合は、後継者どころの問題ではなくて、柏市の近郊農業自体が成り立たなくなってしまうようなおそれはあるのでしょうか。
     
  • 出口会長
    都市計画マスタープランの市民意見の中に関連する意見があったと思います。それに対してのご質問と捉えていただければと思います。後継者の問題は25ページ目の意見、3番目のところが関連するところになりますかね。それに関連して付随するご意見をいただきました。
     
  • 事務局
    25ページ下段に、「農政課題として増大する遊休農地対策と食料自給のための技術継承、担い手の育成であると考える。課題解決にあたり、農地管理法人を立ち上げる」といったご意見もいただいています。また、併せてご質問のありました農業の在り方、後継者問題に対しては、都市計画マスタープランで直接的にお答えを差し上げるものではないと考えます。いただいたご意見につきましては、関係課に伝え検討していく、ということになると思います。都市計画マスタープランの中で関連するところで申し上げますと、市街化調整区域の中において、手賀沼・大堀川・大津川等の河川のエリアは骨格の緑となっておりますので、そういったところの保全を図っていく形で都市計画マスタープランの中では考慮しています。
     
  • 山田委員
    開発の中で、工業地域や市街化調整区域の中に独自で区画整理を設けたりすると、様々な懸案事項が今後出てくるのではないかと考えます。
     
  • 出口会長
    今後、市街化調整区域の中に区画整理事業等をする予定や計画があるのかという確認のご質問ということでしょうか。
     
  • 事務局
    現在、柏インターチェンジの東側の土地所有者の間で、区画整理をしていきたい、ということの検討がなされている区域があります。
     
  • 挽地委員
    私の住んでいる北部地域では、住みやすいまちづくりによって、小さなお子様を持った方が増えております。現在、我孫子関宿線と国道16号を経由して国道6号を使っていますが、バス便が減っているために車がないと国道6号へは出づらいです。また、我孫子関宿線は渋滞がないということでしたが、歩道の整備がきちんとされていない、昔ながらの道路です。我孫子関宿線は県道だったので、柏市へ申し上げるのは違うのかなと思っていましたが、道路がきちんと整備されていないところに安全なまちづくりというのはないと思います。また、緑が大切ということは心から思っていますが、その緑を植えた際、雑草が出てきます。それが子供の背丈を超えるほど生えている道路もあります。それで安全なのかと思っています。ここで申し上げることではないかと思いますが市民の意見としてお伝えします。
     
  • 出口会長
    ありがとうございます。道路についてのご意見も今回市民意見の中から出ていますので、それに関連してのご発言ということで回答をいただけますでしょうか。
     
  • 事務局
    国道・県道・柏市道と、色々な種別があることが1つあります。国や県への要望等につきましても、住民の方からそういった声があるということについては、適宜協議をしていかなければならないと考えています。現況道路の緑化がされているところが荒れている、ということについては、適正な管理をしていく、とご回答するしかありませんので、それぞれの道路管理者へ状況を伝えた上で、管理をしていきたいと思います。
     
  • 事務局
    バスの本数のお話ですが、各バス会社との協議については柏市が行っていきます。バスが走っていないから乗らない、ということもあるので、バス会社へは市民が乗っていなくても本数を増やし、それを浸透させて乗ってもらえるようにする、といった施策を行ってもらえるかというところになると思います。担当部署と今回いただいた意見を基に、バス会社へは協議をしてもらえるよう、調整してまいりたいと思います。
     
  • 出口会長
    ぜひ積極的に進めていただきたいと思います。道路財源も限られている中、やりくりされているのだと思いますが、ぜひ市民の声を聞いて、整備すべきところを率先して進めていただくようお願いしたいと思います。
     
  • 坂巻委員
    柏インター東地区の開発に伴っての道路整備は、やはり市道が関連しますので、市で把握していくべきだと思います。この地区における開発については、他にもこれから物流関係か分かりませんが、そういった施設ができるという話も聞いています。そうしますと、先ほどお話に出ました我孫子関宿線は、時間帯によると結構走っていますよね。この前調べたのですが、やはり通学時間帯は交通量が多く、すぐに道路が車で混んでしまいます。そうすると、野田方面から来て柏インターにつながる市道は、柏インター東地区の開発に伴い、そういったことも考慮し、それなりの指導が行政として必要だと考えますが、いかがでしょうか。
     
  • 事務局
    先ほどご説明させていただいたように、地権者の方でそういった勉強会をされている状況で、具体的にどこに道路が走る、という話は出ていませんが、最終的には柏市道になりますので、柏市及び警察との協議を経て、事業をしていくことになります。ただ、まだエリアもきちんと決まっていない状況になりますので、今日いただいたご意見を基に柏市として事業が進む段階になれば、その辺りをきちんと指導・協議をしていきたいと考えています。
     
  • 出口会長
    本日の議題は都市計画マスタープランの一部改定についてということで、特に市民意見についてのご報告でした。関連してこの審議会の委員の方々からも幾つかの課題について、ご指摘をいただきましたので、都市計画マスタープラン改定後の事業実施等でご尽力いただきたいと思います。
    それでは、柏市都市計画マスタープランの一部改定につきまして、本日委員の方々からいただいたご意見を踏まえて、今後適宜対応していただきたいと思います。その上で、次回の諮問に向けまして、改定作業を進めていただきたいと思います。以上で本日の議事は全て終了といたします。

以上

7 傍聴者

 2人

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