「ママ、僕は今とっても幸せな気持ちでいっぱいだよ。」
初めて弟のベビーカーを押したお兄ちゃんが放った一言を今でも鮮明に覚えています。

 みなさんご無沙汰しております。新米ママとして育児日記を書かせていただいておりましたが、今回、僭越ながら先輩ママとして兄弟育児奮闘記をつづらせていただくことになりました、岡田亜紀です。初めましての皆さんもお久しぶりの皆さんも、これからどうぞよろしくお願いします。

 昨年の6月3日に2人目となる次男を出産いたしました。42歳での高齢出産や長男の小学校入学と重なることなど心配は沢山ありましたが、7年経ってはいますが2回目の出産。一度経験しているということがとても大きく、また自分なりに準備もしていたので、その分気持ちに余裕がありました。

2人目が生まれることでの最大の心配事

 大きく心配だったことはただ1つ。しばらく1人っ子で全ての愛情を一身に受けていた長男がお兄ちゃんになれるのか、赤ちゃんを受け入れることができるのか、ということでした。次男が生まれる前の長男は、当時通っていた認定こども園が大好きで、小学生になって環境が変わることを不安に感じていた面もあり、周りから「お兄ちゃんになるね」と言われることを嫌がっているように見えました。ですから家族の中では「お兄ちゃんになるね」は禁句、祖父や祖母にも強く伝えていたほどでした。

 そんな長男が、小学校の帰り道、生後1ヶ月を過ぎた次男を乗せたベビーカーを押しながら放った一言が冒頭の言葉でした。私はその瞬間、やっと2人目の出産を無事に終えたような気分になったのです。歳があまり離れていない兄弟だったら、どうお世話をしていくかという悩みが1番に出てくるかと思いますが、とにかく我が家は長男のメンタルが一番大きな心配事だったので、あの一言で安心したことを鮮明に覚えているのです。

弟のベビーカーを押すお兄ちゃん

 後になって思えば、助産師さんが産まれてすぐの赤ちゃんを家族に見せに行った時に、一番最初に抱っこしたいと手を伸ばしたのも、初めてのお風呂は絶対に自分が抱っこするのだと張り切っていたのも長男でした。こども園生活の3年間の思い出を話していた時には、下の子のお世話が1番楽しかったと言っていたこともありました。
私たちが心配しすぎだっただけで、誰よりも赤ちゃんを楽しみにしていたのはこの子だったのだ!と思います。

 最初の心配が嘘のように毎日甲斐甲斐しく次男のお世話をしてくれる長男は、文句ひとつ言わず助けられることばかり。しっかりと感謝の気持ちを伝えなくてはいけないのはわかっていますが、やはり久しぶりの赤ちゃんのお世話は大変で、長男が二の次になってしまい反省の毎日です。

2人目出産による1番の自分自身の変化

弟のベビーカーを押すお兄ちゃん

 そんな家族のバタバタはどこ吹く風、今では我が家のアイドルで我が家の王様で、小さいのにものすごい存在感を放っている次男。よく、2人目はとにかく可愛いと聞いてはいましたが、本当にそのとおりです。毎日ただただ可愛くて、どんなに泣かれても、身動きが取れなくても、自分の時間がなくなっても、それも含めて全て愛おしいのです。それは2人目の赤ちゃんだからお世話に多少慣れていて気持ちに余裕があるというのもありますが、1番の理由は、これからどんな風に成長するかを知っていて、そしてその成長がものすごくあっという間に過ぎてしまうことを知っているからだと思います。

 1人目の時は、「早く大きくなって少し楽になるといいな」そんなことをよく考えていましたが、こんなにも小さくて、自分では前に進むこともできない、泣くことしかできない、私の全部の時間を全身全霊で使ってくる…この時間がどんなに貴重で、驚くほど一瞬で、あと数年したら絶対にこの健気な姿は見られなくて…、と思うと、体がどんなに痛くても眠くても、1日中おっぱいをあげているような日々も、どんな時でも、それが尊い時間だと感じるのです。この気持ちを持ちながらまた育児ができたことこそが、2人目を出産して1番大きな私自身の変化だと思います。

 また1人目の時は、大げさではなく、なんとなく社会から自分だけが取り残されたような、可愛い赤ちゃんを目の前に、なぜか1人暗いトンネルの中にいるような気分になることもあったのですが、今回はそれがありませんでした。上の子がいると嫌でも社会と切り離されることはなく、常に周りが動いているのと、仕事に関してもすぐに戻れることを自分も周りもわかっていました。皆さんが期待して待っていてくれたおかげで、出産前に決めていた復帰よりもかなり早い、産後1ヶ月半での仕事復帰ができました。長男の子育てと私の仕事と、出産を挟みあまりペースが崩れることなく進んでいたのはうれしい反面、私のやるべきことは2倍3倍に増えました。それでも気持ち的に日常にすぐ戻れたことはとてもうれしかったです。

そんな中とても響いた母からの一言

 次男を出産して最初の私の誕生日に、母から手紙をもらったのですが、そこに書いてあった一言がすごく心に響きました。
「人生のうちで夢中になって子育てをしていた時間が1番幸せな時間だったと思います」と。

 若いときも今もこれからも、幸せだな楽しいなという瞬間はたくさんあると思います。でもこんなにも自分以外の誰かのために自分の身を削って毎日を過ごす日々は、ここからあと何年かしかなく、その時間はものすごく幸せなことなのだと、大先輩が教えてくれました。きっとこれから何年もこの母の言葉が私の育児をどんな時も支えてくれるのだと感じています。

改めて思い出した初めての育児のこと

弟のベビーカーを押すお兄ちゃん

 そして、今回、新たに兄弟育児について書かせていただくことになり、今までのブログを読み返していました。当たり前ですがそこには長男しかいなくて、長男へのあれこれがつづられており、長男がすることひとつひとつに心動かされ、喜んだり感動したり悩んだり、長男だけに向けられた愛情であふれていました。ほんの少し前のことなのに忘れてしまっていて、なんだかその頃がすごく愛おしく思い出されました。そして心がぎゅっと切なくなり、改めて読んで号泣。もっと長男に目を向けてあげないと、寄り添ってあげないと、しっかり見ていてあげないと、と感じました。存在感の大きすぎる次男にばかり目を向けていて、7年もの間、私を独り占めしていた長男のことをあまり気にかけてあげられてないことに改めて気づきました。

 こんなことを繰り返しているうちにあっという間に2人とも大きくなってしまうのでしょうか。いろんなことを感じながら毎日がとても早く過ぎていきます。そんな日々の出来事や思いをたくさん皆さんとお話ししていけたらなと思っています。

 次回は2人目を出産するにあたって準備したことなどもお話できればと思っています。

フリーアナウンサー・岡田 亜紀 記(2020年7月)

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ページID : 055378最終更新日 : 2020年7月8日(水曜日)

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