トップ > 市政情報 > 市長の部屋 > 施政方針・市政報告 > 直近の施政方針・市政報告

更新日令和7(2025)年9月5日

ページID37093

ここから本文です。

直近の施政方針・市政報告【市議会令和7年第3回定例会 市政報告】

令和7年9月5日(金曜日)に開会した「市議会令和7年第3回定例会」において、次のとおり市政の主要な事項等について報告いたしました。

市議会令和7年第3回定例会市政報告

令和7年第3回定例会の開会にあたり、市政運営における主要な事項について、その概要を申し上げ、市民並びに議員の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 

はじめに、喜ばしい出来事からご報告いたします。

7月に行われた大相撲名古屋場所において、本市出身の琴勝峰関が見事に幕内優勝を果たされました。地元柏において幼少期から稽古を積んでこられた琴勝峰関が、大舞台で栄冠を勝ち取られたことは、本市にとって励みになり、多くの市民のかたを元気づける出来事であったと思います。今後も琴勝峰関のご活躍を心より期待しております。

 

続きまして、財政運営についてご報告いたします。

まず、令和6年度の決算見込みについてです。一般会計の歳入は前年度比11%増の1、755億9、427万円、歳出は10.5%増の1、683億8、949万円と、歳入・歳出ともに令和5年度を上回りました。

歳入では、定額減税が実施された影響により、市税収入は横ばいとなった一方、減収補てん措置である地方特例交付金や普通交付税など交付金・交付税が増加しました。

また、国・県支出金に関しては、前年度と比較して新型コロナウイルス感染症関連の歳入が減少した一方、物価高騰対応に係る臨時的な財政措置があったことから、依然としてコロナ禍前よりも高い水準となっております。このほか、普通建設事業費の増加に伴い、市債が増加しました。

歳出では、北部クリーンセンターや小中学校の長寿命化改良工事等により、普通建設事業費が大きく増加しました。このほか、子ども・子育て支援をはじめとする社会保障関係費の増大に加え、定額減税補足給付金など国の政策による臨時的な給付金事業を実施したことに伴い、扶助費が増加しました。

将来にわたり、持続可能な街として成長し続けるため、適切な財政運営に努めてまいります。

 

次に、本定例会に提出しております補正予算の主要な事項についてご報告いたします。

一般会計におきまして、まず一点目でございますが、柏たなか駅エスカレーター整備事業についてです。

柏たなか駅は、つくばエクスプレスの開通から20年が経過し、本市北部エリアの玄関口の一つとして、市民生活に欠かせない施設となっております。

エレベーター設置によりバリアフリー対応は進んでおりますが、さらなる利便性向上を目的にエスカレーター設置の検討を進めておりました。この度、エスカレーター設置について具体的な整備計画が整ったことから、令和10年度以降に順次運用を開始できるよう、必要な経費を計上しております。

二点目でございますが、北部クリーンセンターの長寿命化工事についてです。

施設の安定的稼働を維持するための老朽化対策工事として、令和6年度より長寿命化工事を進めているところではございますが、昨今の資材価格の高騰により、設備機器の改修費用が増加しているため、増額の補正を行います。

このほか、令和9年2月に開設予定の(仮称)柏市こども・若者相談センターにおける屋内外遊具設置のための債務負担行為の設定や、柏市地域防災計画の改訂及び実行性のある防災体制確保を目的とした市職員・市民の行動計画等の策定、柏北部地区公園整備事業等、日常生活の基礎となる事業を中心に、緊急性・優先度の高い事業に関する所要の経費を計上いたしました。

また、本年5月26日の柏市土地開発公社の解散に伴う残余財産引受金及び出資金の返還金を歳入の増額補正として計上しております。

特別会計では、介護保険事業特別会計で過年度保険給付費に係る国・県負担金の精算等について所要の額を計上するとともに、債務負担行為の補正をするほか、柏都市計画事業北柏駅北口土地区画整理事業特別会計で資材価格高騰等に対応するための事業費の補正を行います。

引き続き安全・安心なまちの実現を目指し、社会経済情勢を的確に見極めながら、必要な社会サービスの提供に努めてまいります。

 

続きまして、前定例会以降の市政運営における主要な事項について、ご報告いたします。

まず、北柏駅北口土地区画整理事業についてです。

本土地区画整理事業は、平成17年度より土地の造成工事を開始し、20年が経過いたしました。

現在は、地権者、民間事業者の協力のもと、整備された駅前商業街区において、一体的な土地活用や駅周辺の賑わいの創出、利便性の向上、持続可能なまちづくりを目指し、スーパーマーケットや飲食店、保育園などが並ぶ複合施設の建築工事を進めており、今年度末の完成を予定しております。

また、新たな駐輪場の設置等に伴い、柏市駐輪場等条例の一部を改正する条例の制定に関する議案を提出しております。

市民の皆様の利便性や生活環境の質の向上のため、本土地区画整理事業を着実に進めてまいります。

 

次に、柏の葉近隣センター整備事業についてです。

柏北部中央地区の土地区画整理事業の施行者である千葉県と、近隣センター用地の取得に関する協議を行うことについて、前定例会におきましてご報告申し上げましたが、この度、柏の葉アクアテラス付近の土地区画整理事業区域内の用地を近隣センターの候補地と定め、用地取得に向けた不動産鑑定費用や設計費用を、本定例会に補正予算として計上しております。

市民ニーズに即した地域コミュニティや地域防災の拠点となるよう、ふるさと協議会をはじめとする地域の皆様、関係機関との合意形成を図りながら、令和11年度の施設利用開始を目指して取り組んでまいります。

 

次に、高田小学校校舎長寿命化改良工事及び給食棟増築工事についてです。

老朽化した校舎等の改修工事により、屋上や外壁面の断熱化、照明や空調機器の省エネ化といった環境対策、エレベーターの設置による校舎バリアフリー化を進めてまいります。

併せて、グループ学習等多様な学びに対応する三面ホワイトボードの設置や、教室と廊下を一体的に利用するための可動式間仕切りの設置など、未来の学びに対応した教育環境の向上を図ります。

また、給食棟につきましては、高田小学校だけでなく、児童数の増加や給食室の建替え等により一時的に調理能力が不足する学校への給食提供を目的に、再整備を実施いたします。

このため、本定例会に工事請負契約の締結に係る議案を提出いたしました。

将来を担う子どもたちの多様な学び・健やかな成長を支援できるよう、引き続き未来を見据えた教育環境の整備を進めてまいります。

 

最後に、プレコンセプションケア推進事業及び不妊治療に伴う先進医療への助成についてご報告いたします。

プレコンセプションケアとは、性別を問わず、性や妊娠に関する正しい知識を普及し、若い世代が将来の妊娠を含めたライフプランに備えられるよう、健康管理を促すものです。

今月より、将来の妊娠のための健康管理の普及啓発を図るプレコンセプションゼミやその受講者への健診費用助成、及び、自己選択の一つとして実施する社会的卵子凍結に対する費用助成を開始いたします。

また、不妊治療に関する費用として、体外受精等の基本治療は令和4年度より保険の適用となっておりますが、一方、先進医療は保険適用外となっております。そのため、先進医療への経済的負担を軽減することを目的とした市独自の助成を今月より開始いたします。

プレコンセプションケアの推進及び不妊治療に伴う先進医療への助成により、誰もが自分らしいライフプランを実現できるよう、また、子どもを望むかたが経済的負担を理由に治療を躊躇することがないよう、必要な支援を進めてまいります。

 

以上、前定例会以降の市政運営の主要な事項等についてその概要を申し上げましたが、今後も市政発展のため、鋭意努力してまいる所存でありますので、議員各位の一層のご指導・ご鞭撻をお願い申し上げ、市政報告といたします。

関連ファイル

令和7年第3回定例会市政報告(PDF:221KB)