更新日令和6(2024)年4月16日

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有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)

有機フッ素化合物であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)は、環境中で分解されにくく高い蓄積性があることから、国内外において製造、使用等が規制されています。

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有機化合フッ素(PFOS・PFOA)とは

PFOS、PFOAは撥水性、撥油性等の性質を有していることから、これまで幅広い用途で使用されてきました。

​【主な用途】

  • PFOS:半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤等
  • PFOA:フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤等

※通常家庭で使われている住宅用消火器にはPFOS、PFOAを含有しているものはありません。
また、フライパンや撥水スプレー等に用いられるフッ素樹脂は、PFOS、PFOAとは別の物質です。

人の健康への影響

国によると、PFOS、PFOAがどの程度身体に入ると健康に影響が出るのかについては、いまだ確定的な知見はなく、国内において、PFOS、PFOAの摂取が主たる要因と見られる健康被害が発生したという事例は確認されていません。
そのため、国において、最新の科学的知見に基づき、専門家による検討が進められています。

※詳しくは、PFOS、PFOAに関するQ&A集(2023年7月)(外部サイトへリンク)をご覧ください。

規制の状況

国内では、PFOS、PFOAはいずれも既に製造・輸入等が原則禁止されています。

(PFOSは平成22年(2010年)、PFOAは令和3年(2021年))

なお、消防機関のほか、石油コンビナート、基地、空港などの施設の消火装置で使用される泡消火薬剤で、国内法令で規制される前に製造されたものにはPFOS、PFOAを含有するものがありますが、これらについては、国が定めた基準に従って、漏れることのないよう保管し、万が一漏れた場合には回収する等、厳格な管理が義務付けられています。

また、令和5年2月、水質汚濁防止法施行令第3条の3に規定する指定物質にPFOA及びその塩、PFOS及びその塩が追加されました。これらの物質が事故により公共用水域に排出され、又は地下に浸透したことにより人の健康や生活環境に被害が生じるおそれがあるときは、水質汚濁防止法第14条の2第2項の規定により、事業者は直ちに応急措置を講じるとともに、速やかに事故の状況や講じた措置の内容を知事に届け出る必要があります。

柏市における水質調査状況

国は令和2年5月28日、PFOS・PFOAを人の健康の保護に関する要監視項目※注1に位置付け、公共用水域及び地下水における指針値(暫定)を1リットルあたり50ナノグラム(50ng/L、PFOSとPFOAの合計値)に定めました※注2

千葉県では、令和3年度から、要監視項目として水質測定計画に位置付け、河川などのPFOS・PFOAの調査を実施しています。
調査結果は以下のとおりです。

下手賀沼や、金山落の名内橋では、令和元年度に環境省が実施した「全国存在状況把握調査」や、柏市や県が実施している「公共用水域水質調査」において、PFOS及びPFOAの合計値が、国が定めた暫定指針値(50ng/L)を超過して検出されています。
このことから令和6年3月に追加調査を実施したところ、金山落に本川の一部と、金山落に流入する柏市域の一部の水路から暫定指針値を超過するPFOS及びPFOAが検出されました。

(※注1)人の健康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域等における検出状況等からみて、現時点では直ちに環境基準項目とせず、引き続き知見の集積に努めるべきと判断された物質
(※注2)環境省HP「水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準等の見直しについて」(外部サイトへリンク)

 

追加調査後の対応

 

複数の地点で暫定指針値の超過が確認されたことから、柏市では、超過原因を把握するため、更なる上流側の水質調査等を、千葉県及び関係市(鎌ケ谷市、白井市)と連携して進めます。

また、柏市では、暫定指針値を超過した水路沿いの井戸の所在調査を行うとともに、必要に応じて飲用井戸等の水質調査を実施します。

お問い合わせ先

所属課室:環境部環境政策課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎4階)

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