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更新日令和5(2023)年7月4日
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夏の3大感染症(夏かぜ)に注意しましょう
~夏の3大感染症 ヘルパンギーナ・手足口病・咽頭結膜熱(プール熱)について~
以下の感染症は夏になると流行期となる,いわゆる「夏かぜ」とも言われる,代表的な夏の3大感染症です。乳幼児,児童を中心に5月頃から流行し7~8月にピークを迎えます。大人や高齢者がかかることもあります。これから夏に向け,猛暑の中、運動、食欲不振、寝不足などの状態が続いたりすると,免疫力が低下し,様々な感染症を引き起こす原因となり,重症化する恐れもあります。
今年は,患者報告数が警報レベル基準値を大きく超えて流行しているものもあります。家庭,保育園,幼稚園,学校等においても感染予防策を徹底し,頭痛,おう吐,発熱が続くなど,体調不良時には早めに受診しましょう。
(参考)ヘルパンギーナ千葉県内で流行警報(千葉県サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(参考)千葉県感染症情報センター(千葉県サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
ヘルパンギーナ
夏かぜの一種で突然の高熱とのどの奥にできる水疱(水ぶくれ)が特徴の急性ウイルス性疾患です。
症状
ウイルス性の疾患で,突然の高熱(38℃以上)後、のどの痛みの症状や口の中に水疱(水ぶくれ)や発赤が現れます。水疱は破れて痛みがでることもあります。合併症として、熱に伴う熱性けいれんや、まれに髄膜炎や心筋炎を起こすことがあります。
感染経路
- 咳やくしゃみによる飛沫感染
- 経口・接触感染
咳やくしゃみ,水疱の内容物や便に排泄されたウイルスが手指などを介して口や眼などの粘膜に入って感染します。
潜伏期間
2~4日
予防法
- 予防は、手洗いとうがい、咳エチケットが有効です。乳幼児の世話をする方は特に石鹸で手をよく洗いましょう。
- タオルの共用は避けましょう。
- 先天性心疾患や呼吸器疾患などを持つ場合は,かかりつけ医へ確認し感染予防やかかった場合の対応について助言を受けておきましょう。
治療
- 特効薬などはないため、治療は症状に応じた対症療法となります。
- のどの痛みで食事がとりにくくなるため、刺激にならないよう軟らかめで薄味の食事を工夫し、脱水を起こさないようこまめに水分補給をしましょう。頭痛やおう吐、発熱が続く場合はかかりつけ医に相談しましょう。
手足口病
名前のとおり、口の中、手、足を中心に水疱性の発疹(水ぶくれ)が特徴的な急性ウイルス性疾患です。
症状
手のひら,足の裏や口の中に米粒大のものを含む水疱(水ぶくれ)や口内炎ができます。他に38℃以下の発熱が見られる場合や,のどの痛み,食欲不振などが見られますが,一般的には軽症で,3~7日で収まります。重症化は稀ですが,合併症として、急性脳炎や心筋炎があります。
感染経路
- 咳やくしゃみによる飛沫感染
- 経口・接触感染
咳やくしゃみ,水疱の内容物や便に排泄されたウイルスが手指などを介して口や眼などの粘膜に入って感染します。
潜伏期間
3~5日
予防法
- 予防は、手洗いとうがい、咳エチケットが有効です。乳幼児の世話をする方は特に石鹸で手をよく洗いましょう。
- タオルの共用は避けましょう。
- 先天性心疾患や呼吸器疾患などを持つ場合は,かかりつけ医へ確認し感染予防やかかった場合の対応について助言を受けておきましょう。
- 発疹が消えた後も3~4週間は便にウイルスが排泄されるため、手洗いを徹底しましょう。
治療
- 特効薬などはないため、治療は症状に応じた対症療法となります。
- のどの痛みで食事がとりにくくなるため、刺激にならないよう軟らかめで薄味の食事を工夫し、脱水を起こさないようこまめに水分補給をしましょう。頭痛やおう吐、発熱が続く場合はかかりつけ医に相談しましょう。
咽頭結膜熱(プール熱)
プールでの感染があることからプール熱とも呼ばれる急性ウイルス疾患です。
症状
39~40℃の高熱から始まりのどの痛み、結膜充血,目やになどの症状が現れます。その他に、リンパ節の腫れ、腹痛、下痢などが起こることもあります。症状は1週間程度でおさまります。まれに重症肺炎を合併することがあります。
原因・感染経路
原因ウイルスは、アデノウイルスで感染力が非常に強いウイルスです。
- 経口・接触感染
- 咳やくしゃみによる飛沫感染
患者が触れたタオル,物などを介して感染する接触感染
潜伏期間
5~7日
予防法
- 予防は、手洗いとうがい、咳エチケットが有効です。乳幼児の世話をする方は特に石鹸で手をよく洗いましょう。
- 他人とのタオルの共用は避けましょう。
- 先天性心疾患や呼吸器疾患などを持つ場合は,かかりつけ医へ確認し感染予防やかかった場合の対応について助言を受けておきましょう。
- プールや温泉施設を利用するときは、前後のシャワーを必ず浴び、タオルは個別にし、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
- 回復した後も、1ヶ月程度は便にウイルスが排泄されますので、排便後は十分に手洗いをしましょう。
治療
- 特効薬などはないため、治療は症状に応じた対症療法となります。
- のどの痛みで食事がとりにくくなるため、刺激にならないよう軟らかめで薄味の食事を工夫し、脱水を起こさないようこまめに水分補給をしましょう。頭痛やおう吐、発熱が続く場合はかかりつけ医に相談しましょう。
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