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更新日令和6(2024)年5月10日

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【注意】梅毒が急拡大しています!!

全国的に例年よりも梅毒の感染者数が急拡大しています。

現在の流行状況から、梅毒のリーフレットが作成されましたのでご覧ください。

R5梅毒リーフレット2

(厚労省リーフレット)いま、梅毒が急拡大していることをご存知ですか?(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開きます)

(厚労省リーフレット)いま、梅毒が急拡大しています(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開きます)

1.近年の梅毒の感染者数について

梅毒の感染者数は、令和3年以降全国的に大きく増加し、千葉県でも令和5年は466件と過去最多の届け出数となっています。466件のうち、性別では男性が68%と多く、年齢群別では男性は20代~50代が多い傾向ですが、女性は特に20代の感染者が多い傾向が見られています。

参考:千葉県の梅毒発生状況PDF(2024年17週)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開きます)

 

柏市内の医療機関からの梅毒発生届出受理件数

  令和2年 令和3年 令和4年

令和5年

令和6年

5月5日現在

件数

21 23 63

95

23

柏市内の届け出数も近年増加しており、令和6年は報告数が多かった去年と同水準で推移しています。

令和5年度の95件の届け出数のうち、性別では男性が80%と多く、年齢群別では20代から40代が多い傾向ですが、10代の感染者も発生しています。男性は40代(27件)が最も多く、次いで30代(17件)、20代(16件)と続きます。女性は20代(11件)が突出して多い傾向です。

2.梅毒とは

梅毒は、性行為などによって、梅毒トレポネーマという病原体に感染することで起こる性感染症です。性器と性器だけでなく、性器と口(オーラルセックス)、性器と肛門(アナルセックス)等でも感染します。

早期の薬物治療で完治が可能ですが、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。

時に無症状になりながら進行するため、治ったことを確認しないで途中で治療をやめてしまわないようにすることが重要です。

また完治しても、感染を繰り返すことがあり、再感染の予防も必要です。

3.症状について

感染したあと、経過した期間によって、症状の出現する場所や内容が異なります。

第1期:感染後約3週間

初期には、感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもあります。痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。
しかし、体内から病原体がいなくなったわけではなく、他の人にうつす可能性もあります。感染した可能性がある場合には、この時期に梅毒の検査が勧められます。

第2期:感染後数か月

治療をしないで3か月以上を経過すると、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」とよばれています。
発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合がありますが、抗菌薬で治療しない限り梅毒が治ったわけではありません。病原菌である梅毒トレポネーマは体内に残っており、再発を繰り返すこともあります。

アレルギー、風しん、麻しん等に間違えられることもあります。この時期に適切な治療を受けられなかった場合、数年後に複数の臓器の障害につながることがあります。

晩期顕性梅毒(感染後数年)

感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。
現在では、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効であることなどから、晩期顕性梅毒に進行することはほとんどありません。

また、妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります(先天梅毒)。

4.治療について

一般的には、外来で処方された抗菌薬を内服することで治療します。内服期間等は病期により異なり、医師が判断します。病変の部位によっては入院のうえ、点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。
医師が治療を終了とするまでは、処方された薬は確実に飲みましょう。性交渉等の感染拡大につながる行為は、医師が安全と判断するまではひかえましょう。
また、周囲で感染の可能性がある方(パートナー等)と一緒に検査を行い、必要に応じて、一緒に治療を行うことが重要です。

5.感染予防

コンドームの適切な使用により予防ができます。ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があります。

皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう。

6.梅毒の検査

県内の保健所では、HIVと同時に検査を受けることができます。感染が心配な方は検査を受けましょう。

柏市のHIV等検査でも、希望により性感染症検査(梅毒、クラミジア)を受けることができます

HIV等検査の詳細はこちらをご覧ください。

千葉県の検査情報

県内のエイズ等相談・検査(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開きます)

千葉県休日街頭HIV検査(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開きます)

関連リンク

お問い合わせ先

所属課室:健康医療部保健予防課 (保健所)

柏市柏下65番1号(ウェルネス柏3階)

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