更新日令和6(2024)年4月12日

ページID37958

ここから本文です。

認知症とは

  •  

認知症とは

記憶障害

 

認知症とは、様々な脳の病気により認知機能が低下し、社会生活に支障をきたした状態をいいます。

 

認知症の種類

認知症の原因となる病気はたくさんあります。主な原因疾患をご紹介します。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症

認知症の中で最も多くを占めている疾患です。

長い年月をかけて脳に特定のタンパク質がたまり、認知症をきたすと考えられています。記憶障害、失語(音として聞こえていても理解できない)、失認(目で見えていても情報を形として理解できない)、失行(手足の動きは問題ないが、今までできた動作ができない)などが目立つこともあります。
比較的高齢の女性に多いと言われています。

主な症状

  • 買った記憶がない
  • 電子機器の操作方法が分からない
  • 待ち合わせや約束を間違える
  • 物盗られ妄想(例:財布を盗まれた、時計を取られた、など)

脳血管型認知症

脳血管型認知症

脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その部分の神経細胞が影響を受けることで認知機能の低下を引き起こします。

脳のどの部分の血管が詰まったかによって、症状、進行が異なりますが、下記のような特徴的な症状が現れる場合があります。生活習慣病に起因した合併症が多く、比較的60歳以上の男性に多く見られます。

主な症状

  • 感情を抑えることができず、突然笑ったり、怒ったり、泣いたりする
  • 手足の痺れやむせ、発語障害などの症状が現れる
  • 無気力、無関心
  • 一連の計画を立てて実行することができない(例:段取りが悪くなり、料理がうまく作れない、など)
  • 集中力が保てず間違いが増える

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症

脳の神経細胞の中に「レビー小体」と呼ばれる異常なタンパク質の塊が広く現れることで起きます。初期の記憶障害は軽度ですが、症状の変動が大きいのが特徴です。

高齢の男性に多く、アルツハイマー型認知症に次いで頻度の高い認知症です。アルツハイマー型認知症と比較し、病気の進行が早いと言われています。

主な症状

  • 昼夜逆転を起こしていないが、日中突然眠くなったり、急に反応が悪くなる
  • 具体的な幻視がみえる(例:人間や小動物や虫などの動物がはっきり見える、など)
  • 表情の動きが乏しくなったり、筋肉がこわばったり、手足が震える(パーキンソン病と似た症状)

前頭側頭型認知症

前頭側頭葉認知症イラスト

脳の前頭葉と側頭葉といわれる部位が病気の中心として進行していき、同じ行動パターンを繰り返したり、周囲の刺激に反応してしまうなどの行動の変化や言葉の障害が目立つこともあります。65歳以下の比較的若年から発症し、男性にやや多いと言われています。

特徴的な症状

  • 他人の話を聞かずに一方的に話し続ける
  • 万引きや無銭飲食をしたり、暴力的になる
  • 反社会的な行動を取っても罪悪感がない
  • 決まった時間に同じ行動を繰り返そうとする(例:大雨にもかかわらず、いつもと同じ時間に散歩にでかけようとし、妨げようと説得すると激しく怒り出す)

認知症の症状

老化によるもの忘れと認知症は違います

もの忘れと認知症のスライド

認知症の多くは「もの忘れ」からはじまりますが、老化による「もの忘れ」とは異なります。

老化による「もの忘れ」は、体験したできごとの一部を忘れるもので、できごとそのものは覚えています。ヒントがあれば思い出せることが多く、忘れてしまった自覚もあります。

一方、「認知症」では、体験自体を忘れ、また、できごとを覚える脳の海馬という部分に障害がおこり、新しいことを覚えられず、記憶したり、思い出したりすることもできなくなります。

接し方を工夫しよう

認知症の進行や現れる症状は、十人十色です。原因となる病気や心身の状態、環境にも影響します。どうしてそうするのか、その理由を考えながら接し方を工夫することで、症状が和らいだりする場合もあります。認知症という病気を理解して、さりげなく自然で優しいサポートを心がけましょう。

大切な早期診断・早期治療

早期発見のメリット

認知症の早期発見、早期の受診・診断、早期治療はその後の認知症のかたやご家族の生活を左右する非常に重要なことです。できるだけ早く専門の医師に診てもらい、障害の軽いうちに、病気とどう向きあい、どのように生活をしていくのかなどについて、専門家の意見を聞きながら準備や手配をしておけば、その後の生活に備えることができます。

認知症とよく似た症状を起こす病気もあります

認知症とよく似た症状をおこす体の病気・状態もあるので、気になることがあったら、医師に相談するようにしましょう。

やってみよう!「かしわもの忘れチェック」(認知機能簡易チェック)

認知機能のチェックが簡単にできるようになりました

認知症は早く気づき、必要な相談や治療、サービスを受けることによって、症状や進行をゆるやかにすることが可能な場合があります。

柏市では、気軽に、そして簡単に認知機能のチェックができる「かしわもの忘れチェック」をご案内しています。自分のために、家族のために、認知機能をチェックしましょう。

かしわもの忘れチェックサイト(利用料無料・通信料は自己負担)

  • 「これって認知症?」(ご家族・介護者向け)・・・身近な方の状態をチェックできます。
  • 「わたしも認知症?」(ご本人向け)・・・ご自身の状態をチェックできます。

かしわもの忘れチェックシート

地域包括支援センター、近隣センター、柏駅前行政サービスセンター等で配布しています

かしわもの忘れチェックシート

お問い合わせ先

所属課室:健康医療部地域包括支援課

柏市柏5-8-12教育福祉会館内

電話番号:

お問い合わせフォーム